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頚椎症

2018年6月22日

頚椎症は、頸椎(首の骨)の変形や椎間板の変性によって引き起こされる病気で、主に加齢によって起こるとされています。頚椎症は変形性脊椎症や頸椎椎間板ヘルニアなどのような神経根症が主ですが、脊柱管内の圧迫により症状が出る脊髄症も含まれます。いわゆる頸肩腕症候群全体の約50%を椎間板ヘルニアなどの頚椎椎間板症が占めると言われています。頚椎椎間板症の中で最も多いのがC56間で、全体の約50%、C67間で約40%、C45間は約10%、C34間は極めて少ないとされています。多くが片側で、しかも右側が多く、年齢的には40歳代、50歳代に見られます。しびれは橈骨神経・正中神経に多く、尺骨神経はまれです。いずれも手腹に多いのが特徴です。知覚鈍麻はC4~5間では上腕、前腕の外側、C56間では橈骨神経の支配する母指と示指の間(合谷の辺り)、C67間では正中神経の支配する中指に現れます。咳やくしゃみの時に放散痛があると脊髄圧迫症状があると考えられるので注意が必要です。 

なお、広義の頸肩腕症候群は、「頚椎症」ばかりでなく「肩こり」・「背中のはり」・「胸郭出口症候群」なども含み、首(頸部)から肩・腕・背部などにかけての痛み・しびれ感などを訴える全ての症例を言います。原因のはっきりしない頸肩腕症候群は整形外科の病気であるのにも関わらず、心療内科へ紹介されるケースも多いようです。これは病気の認知度の低さに加え、 MRIやレントゲン検査では発見出来ず、検査所見が少なく診断や立証が困難ということにあります。近年では、数年以上の療養を余儀なくされる重症罹患者の存在もあり、中枢神経系を介して症状が全身に広がり、 慢性疲労や疼痛、筋力低下が引き起こさせるのではないかと考えられています。 すなわち、過度の脳疲労の蓄積によって生じる病気とも言えます。

 

頸肩腕症候群の鍼灸治療

頚椎症ばかりでなく、頸肩腕症候群として共通の鍼灸治療があります。まず、指圧、あん摩、マッサージにより、頸部の軟部組織の過緊張と収縮を除き、頸部の循環動態の改善を図ります。その後、後頭部髪際の天柱・風池への刺鍼を行い、喉頭隆起とC6棘突起の中点にある扶突に対し、やや後方に向けて斜刺します(傍神経刺)。さらに、肩井と膏肓に対し下内方に刺鍼を施した後に施灸をします。

 

橈骨神経障害の鍼灸治療

神経根症状により上腕から前腕にかけて神経走行上の圧痛点が現れることがあります。橈骨神経障害の場合には、臑会、消濼、曲池、四瀆などに圧痛が現れ、しびれ感を母指・示指背面から手背橈骨側に訴えます。すなわち、東洋医学的には大腸経、三焦経の病変と捉えられます。臑会、曲池、四瀆(圧痛が見られたときのみ)に刺鍼後、著明な圧痛点に施灸をします。その他補助穴として臂臑、消濼があります。

 

2018年6月22日

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