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  • 2018年7月20日

    本年は夏休みは設けず通常通り営業致しますので、ご利用をお待ちしております。

  • 2018年7月6日

    高血圧の90%以上は、明確な原因が不明の本態性高血圧症です。しかし、生活習慣と遺伝的な体質が関係しているとことは解明されています。 高血圧は、原因により「一次性高血圧」と「二次性高血圧」に分類されます。特に明らかな異常がないのに血圧が高くなるのを、「一次性高血圧」、または「本態性高血圧」と呼ばれ、食塩の過剰摂取、加齢による血管の老化、ストレス、過労、運動不足、肥満、そして遺伝的要因などがあげられています。一方、 「二次性高血圧」は、腎臓病やホルモン異常など、原因となる病気があるものを言います。こちらは、原因となる病気が治ると、高血圧も改善します。

     

    血圧を上げる要因

    ① 肥満

    肥満になると、酸素消費量の増加に伴う、心拍出量、循環血液量の増加で血圧が上がります。つねに体重をコントロールすることが大事です。

    ② ストレス

    仕事や心配事によるストレスや過労、そして睡眠不足は、血圧を上げる大きな要因です。趣味に熱中したり、スポーツで気持ちのよい汗を流したり、十分な睡眠をとったり…つねに心と体のリフレッシュを心がけましょう。

    ③ 喫煙

    末梢血管の収縮で血圧が上がります。また、タバコは虚血性心疾患(狭心症や心筋梗塞)の危険因子。禁煙をおすすめします。

    ④ 塩分の過剰摂取

    なぜ塩分の過剰な摂取が問題なのでしょうか? 塩分(ナトリウム)をとりすぎると、血液中の塩分濃度が上がらないように、水分で薄める作用が働きます。そのため体内の水分が多くなり、血液の全体量が増大し、血圧が上昇するのです。血圧が上昇すると腎臓から水と塩分が効率的に排泄されるようになります。

    ⑤ 遺伝的な要因

    一次性高血圧には、遺伝的な要因が関係しています。両親とも高血圧の場合、高血圧になる素因を子供が持つ確率は70%、親のどちらかが高血圧の場合は30~60%、両親のどちらも高血圧でない場合でも、4~30%という調査結果が出ています。これは、あくまで高血圧になりやすい遺伝的因子の割合で、生活習慣に注意することによって発症しないケースもあります。遺伝との関係を知り、生活習慣に気をつけることは高血圧の予防につながります。

     

    高血圧の鍼灸治療

    高血圧は長年月の間に脳、心、腎などに障害を引き起こし、やがては生命に危険を及ぼす病態に進行する可能性を持っています。鍼灸により血圧の適正なコントロールが継続できれば、鍼灸が個体の回復力を元にしていることから、高血圧と動脈硬化の相互的な悪循環を絶つ効用と、医原病を生じる二次的な副作用を封じられることも期待でき、推奨できる療法であると言えます。

     

    鍼: 曲池、足三里、懸鐘、洞刺注1)、兪刺注2)

    注1)   洞刺: ほぼ人迎穴に相当。頸動脈洞部に刺鍼し血圧調整に影響を与えようとするもので、臨床的に降圧効果が認められています。最大血圧の低下に効果的

    注2)   兪刺: 膈兪、八兪、肝兪、胆兪、脾兪、胃兪の左右6穴ずつに施鍼し、交感神経幹への間接的刺激をおこなうものです。最低血圧の低下に効果的

     

    灸: 曲池、足三里、懸鐘

    補助灸: 肩井、肝兪

    米粒大のもぐさで5~7壮施灸します。

     

     

    療養指示

    高血圧症と脳血管障害による死亡率とは相関関係にあり、食事、環境に充分注意を払う必要があります。

    冬は寒さの影響で血圧の変動が大きく、血圧の管理が難しい季節です。特に、起床時や入浴時には、注意が必要です。起床時に部屋が寒いと、急激に血圧が上昇しがちです。少し前からエアコンのタイマー設定などで、部屋を暖めるようにしましょう。入浴時には、脱衣所や浴室の寒さによる血圧上昇、入浴による血圧低下など、変動が大きくなりがちです。脱衣所は小型の暖房器具で、浴室は入るまえにシャワーを1〜2分流すなどの方法で暖めておくと、血管への負担が少なくなります。

    夏は、血圧にはあまり影響がないと思われるかもしれません。ところが脳梗塞が最も多いのは、実は夏なのです。その原因は水分不足にあります。血圧が高めで、動脈硬化を起こしていると、水分不足から血管が詰まりやすい状態になりやすいので、特に注意が必要です。夏には意識的に早めに水分を補給し、家庭血圧の測定などで血圧の変動にも注意しましょう。

     

    食生活を見直す

    日食生活の中でまず見直したいのが塩分の摂取量です。減塩による降圧効果には個人差がありますが、世界的にみても日本人は塩分をとりすぎている傾向があるので、まず減塩を心がけることが大切です。日本高血圧学会のガイドラインでは、1日当たりの塩分(食塩)摂取量の目標を「6g未満」と設定していますが、同時に「より少なくすることが理想」ともしています。これは、欧米ではすでに理想的な摂取量を「3.8g」とするガイドラインが示されているためです。また、最近、高血圧が急増している中国での調査で、「メタボリックシンドロームの人ほど塩分の影響を受けやすい」というデータもみられます。高血圧に加え、肥満や高血糖などの症状がある人は、十分な注意が必要です。

     

    減塩のコツとして、以下のようなことが上げられます。

    揚げ物や焼肉などは、しょうゆやソースでなく、レモンやユズ、こしょう、ごまで食べる。

    天然だし(昆布、シイタケなど)をしっかりとり、しょうゆや塩を減らす。

    ラーメンやそば、うどんの汁は半分くらい残す。

    寿司につけるしょうゆの量は少しにする。

    薄味に少しずつ慣れるようにする。

     

    血圧を調節する成分に、カリウム、マグネシウム、カルシウムなどのミネラルがあります。

    カリウムには、腎臓から余分な塩分(ナトリウム)を排出する働きがあります。マグネシウムは、その働きを助けます。カリウムは野菜や果物、海藻類、豆類などに多く含まれています。中でも野菜類や海藻類はカロリーが低く、メタボリックシンドロームの人にもいいので、しっかり食べることが大切です。

    マグネシウムは、海藻やナッツ類、豆類などに含まれています。野菜サラダに豆やナッツを入れるのもいい方法です。ただし、血糖値が高い人は果糖の多い果物は控えめに。また腎臓病の場合には、カリウムのとりすぎで悪化することもあるので、注意が必要です。

    また、カルシウムが不足すると、副甲状腺ホルモンやプロビタミンDが分泌され、これが心臓や血管を収縮させて血圧が上昇します。高血圧になりやすい人には、カルシウムの吸収や調節の機能がよくない人も多いので、カルシウム不足にならないように心がけることが大切です。カルシウムの吸収率が高いのは牛乳や小魚類です。日本人の食生活では、カルシウムが不足しがちなので、意識的にきちんととることが大切です。また、マグネシウムは、カルシウムの吸収を助けるので、ナッツ類や豆類なども一緒にとりましょう。

     

    高血圧と生活習慣

    高血圧は典型的な生活習慣病なので、その要因となる運動不足やアルコールの取り過ぎなどを見直してみましょう。適度の運動には、高血圧を改善する効果があります。さまざまな調査・研究から、運動によって私たちの体内では次のような作用が活発になり、相乗的に血圧を下げる効果がみられることがわかっています。

    ・ 交感神経の働きが低下して血管が拡張し、血圧が下がる。

    インスリンの働きがよくなり、相対的に分泌量が減り、インスリンのもつ血圧上昇機能が弱まる。

    利尿作用が活発になり、体液量が低下し、血圧が下がる。

    アルコールは一時的には血流をよくし、血圧を下げる効果もみられます。しかし、飲みすぎると反対に血圧を上げます。飲みすぎの状態が続くと、心疾患のリスクが急速に高くなります。一般的に健康の目安となる適量は、男性で日本酒1合、ビールなら中ビン1本、焼酎なら半合弱とされています(女性は半分〜3分の2程度)。

    喫煙は一時的に血圧を上昇させます。さらに、動脈硬化を促進し心筋梗塞や脳卒中の原因となることがわかっています。さらに、メタボリックシンドロームの重要な危険因子でもあります。それだけに「血圧が高め」の人は節煙するか、できれば禁煙をする方がいいでしょう。