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喘息
2016年12月5日
喘息とは
一般的な喘息の正式名称は、「気管支喘息」です。白血球の一種である好酸球やリンパ球を中心とした細胞が気管支に集まり、そこが常に炎症を起こして狭くなったり、塞がってしまうことで起こります。炎症が継続しているため、ちょっとした刺激で気管支を取り囲む筋肉が収縮し、空気の通り道が狭くなる「気道閉塞」が起こりやすい状態が続いています。喘息の発作は夜間、特に明け方に起きやすく、また、春や秋など季節の変わり目に起きやすい特徴があります。
喘息の症状として以下のような特徴があります。
・のどが「ゼーゼー、ヒューヒュー」いう喘鳴
・呼吸困難(特に息を吐くときが苦しい)
・発作性の激しい咳、粘り気のある水っぽい痰
・胸が苦しい、胸が痛い、
・安静時でも起こる(体を動かしたときだけでなく、じっとしていても突然発作が起こる)
・発作は反復する(発作がないときは健康な人と同じ生活ができるが、発作は必ず繰り返す)
喘息の原因としては、住環境の変化によってハウスダストやダニ、住宅建材に使われる化学物質などのアレルゲンの増加が指摘されていますが、一方で、大気汚染や運動、たばこ、香水などの匂い、風邪などの感染症の他、過労・ストレス、天候・気温の変化など、アレルギー以外の原因もあります。特に子どもの喘息では9割がアレルギーが原因であるのに対し、大人の場合は6割ほどであり、大人の喘息の4割は、アレルギーとは無関係で起こります。最近の日本では、子どもの5~7%、大人の3~5%がかかっているといわれています。
喘息の鍼灸治療
治療内容は咳嗽の場合と似ていますが、喘息はアレルゲンに対する免疫力を高めることを目標とします。
鍼: 肺兪、膈兪、人迎(洞刺)、中府、尺沢
灸: 肺兪、身柱、膈兪
補助的に心兪、神蔵への鍼、至陽への灸
喘息発作の治療
鍼:天柱、肩井、膏肓、扶突、膻中
咳の多発
鍼:彧中
肺気腫の合併
鍼:期門、不容
2016年12月5日
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