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股関節痛

2022年3月2日

股関節痛は、関節部の変形、炎症、骨・軟骨の病変、腫瘍などによって起こります。股関節変形症には形態異常、外傷、炎症、代謝性疾患で生じる二次性と、老化によって起こる一次性のものがあります。日本では多くの場合が、前者の二次性変形性股関節症と呼ばれるタイプで、多くが先天性股関節脱臼や発育性股関節形成不全が原因で発症します。症状は初め歩行時に股部、臀部、下肢の疲労感を訴え、続いて関節の痛みと可動域の減少が現れます。

慢性関節リウマチが全身に及んで股関節が痛むような変形性股関節症も二次性股関節症といえます。関節リウマチの原因は自己免疫疾患であると考えられています。経過はゆるやかで、多くの場合知らぬ間に発症し、その後はじわじわと異なる関節を侵して行き、左右の同じ部位の関節を侵していくのが特徴です。典型として、手足の指や肘、あるいは手首や足首などの小さな関節が最初に侵され、後に膝関節、肩関節、股関節などの大きな関節も侵されるようになります。発症した関節は痛みとこわばり感を伴います。この症状は、朝起きた時や侵された関節をしばらく動かさないでおいた後に特によく見られます。

 

股関節痛の鍼灸治療

鍼灸: 環跳、裏環跳、衝門、風市、陽陵泉

 

股関節後面痛(膀胱経)

鍼: 大腸兪、胞肓、承扶、委中

灸: 委中

 

股関節前面痛(胃経)

鍼: 髀関、伏兎、足三里

灸: 足三里

 

 

 

2022年3月2日

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