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眼精疲労・仮性近視

2016年12月5日

現代社会人は、会社でパソコンを1日中凝視し、通勤の行き帰りにはずっと携帯(スマホ)を操作しているという状況ですから、肩こり、頭痛はもとより眼の疲れが出ないわけがありません。その眼の疲れが究極状態になると、眼の痛み、視界のかすみ、頭痛、嘔吐などが起きる様になります。そして睡眠をとっても回復しないような重篤な状態になります。これを眼精疲労と言い、単なる眼疲労と区別しています。

パソコンや携帯画面を注視していると、まばたきの回数が極端に減ります。その結果、涙が蒸発してドライアイになりやすくなります。ドライアイも眼精疲労の主要原因の一つです。

また、パソコンや携帯画面を注視すると、眼の焦点を合わせる毛様体筋が極度に緊張し、一時的に近視のような状態になり、これを仮性近視、あるいは、調節緊張性近視と呼びます。

 

眼精疲労・仮性近視の鍼灸治療

後頭部の風池、背部兪穴である肝兪、顔面部の攅竹、太陽が鍼の治療穴となります。その他、経穴に硬結、圧痛があれば、天柱、陽白、肩井、合谷などを追加するのも効果的です。灸は風池、和膠、肝兪を使います。

 

改善策

眼精疲労・仮性近視は、日常の生活習慣を見直すことで改善が可能です。

① 眼を使うときは、「正しい姿勢」と「適度な明るさ」で
・ 暗いところで本を読んだり字を書いたりしない
・ テレビははなれて見る

② 適度に眼を休めて運動もしましょう。
長時間、毛様体筋を緊張させたままにすることはあまりよくありません。肩こりなどと同じで一定の姿勢でじっとしていると筋肉が固くなるように、長時間じっと見つめていると毛様体筋が緊張したままになり、それを繰り返すと近視が進行しやすくなってしまいます。
・ 勉強や読書は、1時間に10分間くらい眼を休ませることが必要です
・ テレビやパソコンの画面は40分以上見続けないようにし、適度に眼を休めます
・ ゲーム機は一日30~60分以内にし、30分ごとに休憩します
・ パソコン作業が続くときは、作業中にときどき遠くを見たり、意識的にパチパチまばたきしたり、眼を上下左右にぐるぐる動かします

③ 遠くを眺めるのも効果があります。時々屋外へでて運動をしましょう。
・ 屋外で遠くの景色を見るようにします。遠くの景色を眺めることは、緊張した毛様体筋を弛緩させ、近視を進みにくくします。
・ 運動や散歩などで体を動かすと、固くなった毛様体筋や眼を動かす外眼筋にも良い影響があります。
・ 運動は、勉強や仕事のストレスを心身共にリラックスさせる効果があります。

④ 規則正しい生活と栄養バランスの良い食事

⑤ 以下の方法を就寝前に行うと症状を和らげる効果があります。
・ 眼の周りの筋肉のマッサージ
・ 眼を温める:人肌よりやや熱めのおしぼりを用意し、両眼の上から1分ほど覆います

 

 

2016年12月5日

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