最新情報&ブログ
if-admin
-
昨年11月中旬より渡辺院長の入院によって長期にわたり平日の施術が休止となってしまいました。皆様に多大なるご迷惑、ご不便をおかけしてしまったことを平にお詫び申し上げます。原因は脳梗塞による入院でしたが、緊急手術で血栓除去の処置が迅速に行われたため、幸い後遺症は軽くて済みました。
生活習慣病の集大成のような病気に陥ってしまったことは、健康医療に携わる者として自身の健康管理が不十分であったものと大いに反省しております。今回特に重要性を感じたのは、こういう寒い時期であってもこまめに給水を行うこと、です。脱水状態では血液粘度が上がることにより心筋梗塞や脳梗塞のリスクが高まります。さらに、交感神経が優位になり自律神経のアンバランスも引き起こします。皆様も十分ご注意ください。
現在も外来にてリハビリを継続して回復に努めておりますが、今月1月20日頃から平日の施術を再開したいと考えております。長期休院で大変ご不便をおかけしましたが、再開の折にはよろしくお願いいたします。
-
嚥下障害が起こる原因の一つは加齢によるものです。通常、人が嚥下する際は喉頭が持ち上がって喉頭の入り口がふさがれるのが、加齢に伴って安静時も嚥下の際に最も高く上がる位置(最大挙上位置)も下がってきます。喉頭を完全にふさぐために上がるべき位置は変わらないため、高齢者が喉頭をより高く持ち上げなければならず、誤嚥しやすくなります。また、加齢によって筋肉量や筋力が低下する「サルコペニア」になると、本来嚥下に必要な速度で喉頭を持ち上げたり、咽頭を収縮したりできなくなり、誤嚥が目立つようになります。
それ以外にも、口腔から胃に至るまでの消化管自体の障害(食道癌、食道憩室、食道狭窄)で起きるほか、食堂周辺の臓器からの圧迫(甲状腺、縦隔腫瘍)または、神経系疾患からも嚥下障害が起きます。
嚥下障害の共通鍼灸治療
鍼: 水突、天突、膻中、心兪、膈兪、足三里
灸: 膈兪、脾兪、巨闕
類別治療
・肺経の病変
風邪に冒されやすい、皮膚の色が白い、咳が出やすい、発汗しやすい、肺経の経絡に圧痛がある等の症状
鍼: 肺兪、孔最
・脾経の病変
食欲不振、消化不良、腹部膨満、筋肉軟弱、腹痛、下痢などの症状が出やすい
鍼: 脾兪、胃倉、中脘、三陰交
・腎経の病変
腰や下肢の冷感、足部のほてり、のぼせ、下腹痛、下腹膨満、寝汗、倦怠感などの症状が現れやすい
鍼: 腎兪、関元、復溜
