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  • 咳について

    咳(咳嗽・がいそう)は、外から入ってきたほこり、煙、風邪のウイルスなどの異物を気道から取り除こうとする生体防御反応です。そのことで肺や気管などの呼吸器を守ります。

    咽頭や気管、気管支など気道の粘膜表面に異物が入り込むと、咳受容体というセンサーが感じ取り、脳にある咳中枢に刺激が伝わると、横隔膜や肋間膜などの呼吸筋に指令が送られ、「咳反射」という反射的な収縮運動が起こります。しかし、反射とは言え、意志によりある程度の制御も可能です。

    咳嗽を引き起こす疾患の鍼灸適応症としては、慢性気管支炎を初め、軽度な急性気管支炎、気管支拡張症などがあります。

    咳には、気道にたまった痰を外に排出する役割もあります。気道粘膜には細かい毛(繊毛)と、その表面を覆う粘液があり、粘膜の表面を潤して保護しています。この粘液がウイルスや細菌などの病原体やほこりなどの異物をからめ取ったものが「痰」です。気道に炎症があると痰が増え、粘り気が強くなります。痰は、外にむかって異物を追い出そうとする繊毛の運動と、咳反射によって外に出されます。痰を伴わない乾いたせきのことを乾性咳嗽(空咳)と言い、痰や喀血を伴う湿ったものを湿性咳嗽と呼びます。

    なお、咳嗽が続くとエネルギーを著しく消耗するので、風邪などで咳嗽が続く場合は栄養状態に注意する必要があります。せきを鎮める鎮咳薬は基本的に咳中枢に作用しますが、必要な咳嗽をも止めるリスクがあります。学会ガイドラインでは、明らかな上気道炎などにとどめ、中枢性鎮咳薬の使用はできる限り控えることとされています。その他、気管支を広げ呼吸を楽にする気管支拡張剤(アドレナリンβ2受容体刺激)、痰の除去を促進する去痰薬や小青竜湯、麦門冬湯などの漢方薬もよく使われます。

     

    咳(気管支炎)の鍼灸治療

    : 肺兪、心兪、天突、中府、神蔵、尺沢
    : 肺兪、天突、中府、腎兪(背部、胸部への温灸も効果的)

     

     

     

     

  • 風邪とは、主としてウイルスの感染により上気道(鼻腔や咽頭等)が炎症を起こした状態のことを言い、局部症状として咳嗽(せき)、咽頭痛、鼻汁、鼻づまりなど、全身症状として発熱、倦怠感、頭痛などが出現します。

    風邪ウイルスの数は200種類以上と言われていますが、病原体の代表格として鼻風邪を起こすライノウイルスや、喉を腫らすアデノウイルスがよく知られています。感染経路としては、風邪ウイルスを持っている人のくしゃみやせきで、鼻水や唾液を直接浴びるだけではなく、何かの媒体を介して間接的に自分の鼻や口の粘膜に取り込んでしまうことが挙げられます。

    インフルエンザも、風邪と同じく上気道の感染によって起こる病気ですが、風邪にくらべて熱が高く、関節痛や筋肉痛などの全身症状を伴います。さらに、インフルエンザ脳症や肺炎など、重い合併症を起こしやすく、はるかに強い感染力を持っていることが異なる点です。インフルエンザウイルスは普通の風邪ウイルスと違い、空気中にただよって長時間生存することができるので、ウイルスがいる空気を吸い込むだけでも感染してしまいます。そのため感染者の周辺にいるだけで、感染の可能性が高くなってしまうのです。寒さと乾燥に強く、暑さと湿気に弱いインフルエンザウイルスにとって、冬は最も活発になる季節です。インフルエンザが冬に流行るのはそのためです。

    なお、風邪やインフルエンザにかかると、抗生物質を出す病院がありますが、ほとんどの場合は効果がありません。抗生物質はウイルスに効かないからです。肺炎などの二次感染による合併症を予防する効果があるとの理由によるようですが、抗生物質には下痢・嘔吐などの副作用もあり、さらに耐性菌が増えるリスクもありますので、使用は慎重にしなくてはなりません。

    体がウイルスと戦っていると、粘膜内部の組織に炎症が起こり、くしゃみ、鼻みず、鼻づまりなどの症状を引き起こします。発熱によりウイルスを殺し、咳やくしゃみ、鼻水などは体からウイルスを出す働きがあります。すなわち、発熱は自分で自分の体を治そうとする免疫の働きが活発になっているサインです。

    発熱は、人間が本来持っている自然治癒力を活性化させるものですので、無理に下げると免疫力が落ちて、病が治りにくくなります。市販の風邪薬は、風邪の諸症状を起こす神経などを眠らせて症状が出ないようにしているだけですし、解熱剤の乱用は本当に免疫力を下げますので止めた方がよいでしょう。

    「風邪」の語源ですが、中医学では「ふうじゃ」と読み、「風(ふう)」という「邪気」が外から防御線を突破して体の中に入った状態を言います。身体を防衛している「気」が弱ると、このような外邪に簡単に侵入されてしまいます。風邪は他の邪気、例えば「湿」が結びついて侵入すると節々が痛くなり、「風」と「寒」が結びついて侵入するとゾクゾクとした悪寒を伴います。

     

    風邪症状の共通鍼灸治療

    後頭部の風府、天柱、上背部の風門、肺兪、手背部の合谷に鍼、風門と身柱に多壮灸を行います。これらは、風邪の予防としても効果があります。

    : 咳による胸郭の激しい動きは呼吸筋のエネルギー消費が増加させてしまうので、体力を消耗してしまいます。夜間に起これば睡眠が阻害され、疲労が増します。そのような場合には肺兪、心兪、天突、中府、神蔵、尺沢に鍼、肺兪、天突、中府、(腎兪)に灸をしますが、背部、胸部に間接灸を行うのも効果的です。

    鼻水: 印堂、迎香に単刺術で軽い刺激を行いいます。

    鼻閉塞: 風府、天柱に旋撚術、または回旋術の手技で鼻の通りが良くなります。

    咽喉痛: 天容、廉泉、顎下部の圧痛点へ散鍼、皮膚鍼を行います。

    頭痛: 発熱の症状として現れるほかに、副鼻腔炎を併発したときに著明となります。痛みの部位に応じて、治療点を選んで鍼を行います。前頭痛に対し攅竹、上星に旋撚術を、後頭痛と全頭部痛に対し天柱に雀啄または旋撚術を、また強間に回旋術を行います。側頭痛には風池、太陽に旋撚術または雀啄を行います。

    食欲不振: 熱が出ると食欲が低下してしまいますが、免疫力を高めて早期の治癒に向かうには消化の良いものを食べて体力を補うことが大切です。このようなとき、鳩尾、中脘、足三里に鍼を行いますが、下痢症状が出ている場合には天枢、下志室(L3~4)に軽い鍼刺激を加えます。

     

    風邪の予防

    マスクの着用
    マスクの網の目はウイルスに比べるとはるかに大きいので、実際的にマスクでウイルスの出入りを止めることはできません。しかし、マスクをすることで口の中の潤いを保つことが可能です。結果として鼻や喉の乾燥を防ぎ、ウイルスが嫌う高湿高温の環境にすることができます。また、風邪をひいた後も炎症が進むのを抑え、症状を緩和することができます。

    手洗いとうがい
    空気中に飛散したウイルスを吸い込むだけでなく、電車のつり革や室内の家具などに付着したものを触った手を介して感染することが多いため、手洗いが大切です。

    ③ 温度・湿度のコントロール
    室内の暖房器具によって空気が乾燥すると、鼻やのどの粘膜が乾燥して体の防御機能が低下し、ウイルスに感染しやすくなります。室内の湿度は加湿器などで適度に保って、ウイルスに感染しにくい環境を整えます。

    免疫力の維持
    偏食を避け、バランスよく栄養をとることが重要です。体の免疫システムに欠かせないビタミンC、体のエネルギー産生と免疫の主役である抗体に必要なビタミンB群を多くとることがポイントです。また、充分な睡眠とウォーキングや水泳、ヨガなどの適度な運動で体力をつけ、免疫力を高めることも大切です。虚弱な人の免疫力の向上には、日頃から足三里に灸をするとよいと言われています。

    身体を冷やさない
    東洋医学では、風邪は「風門」から、また寒邪は「大椎」から入って来ると言われています。すなわち、「冷えから首を守る」ことが大事です。外出時のマフラーや就寝時のタオル使用で首をしっかりガードします。また、ドライヤーなどで大椎を温めるのも効果的です。

     

     

  • 小児は心身ともに未熟で、感受性が強く環境に左右されやすいので、授乳制限、強制断乳、排便排尿の無理なしつけ、あるいは家庭不和などが原因となって小児神経症が生じます。すなわち、精神的・身体的症状として現れる泣きやすい、驚きやすい、怒りやすい、指しゃぶり、偏食などです。

    これらは小児神経症の一部症状であり、小児神経過敏、あるいは、小児の自律神経失調からくる神経異常興奮が原因と考えられています。この症状は、昔から「疳虫(かんむし)」とも呼ばれて来ました。疳虫の疳は東洋医学では五疳を指し、臓に応じて肝疳・心疳・脾疳・肺疳・腎疳に区別されます。わかりやすく言えば、子どもの体質によって例えば肝体質であれば、夜泣き、かんむし、噛みつきなどの神経症が出やすく、脾体質ですと、食欲低下、下痢、アトピーなどが主症状になります。その他、肺体質は風邪、扁桃腺、腎体質の場合はおねしょ、怖がりなどとなります。

     

    小児鍼

    小児鍼は大阪地方で主に発達してきました。今でも関西を中心に盛んに行われています。小児鍼は夜泣き、かんむしなどの愁訴に有効な治療法であり、主訴のほかにも「風邪をひきにくくなった、丈夫になった、元気になった、食欲が出た、よく眠るようになった」など、身体全体に良い変化がみられます。

    小児鍼の対象となるのは主として5歳くらいまでの乳幼児であり、それ以上は軽度の一般的鍼灸治療が適用となることが多いので、小児専門の治療は10歳前後までです。

     

    夜泣き・かんむしの鍼灸治療

    小児への鍼治療は、専用の鍼を使い、30秒から長くとも10分程度の短時間で、皮膚を介して弱い刺激を与えることを主に行います。皮内には刺入せず、皮膚を軽くなぞって刺激したり、軽くとんとんとたたいたりするだけのものです。

    体幹部の皮膚鍼
    頸の直下から尻の上まで脊際に沿って上から下へ(膀胱経)
    鎖骨の下から鼠径部まで上から下へ(胃経)

    四肢の皮膚鍼
    両側の前腕の親指側を肘から手首まで(肺経)
    両側の下肢の内側を膝から足首まで(脾経)

    頭部の皮膚鍼
    頭頂部とその前方の脇2箇所(神経過敏の状態を鎮静する)

    身柱の灸
    小児の神経過敏に、江戸時代以前より「ちりげ(散気)の灸」として常用されていました。身柱:3番胸椎棘突起の下(肩甲骨間のほぼ中央)に灸をするもので、子どもの万病に効き健康に育つとされていました。

     

  • 咽頭痛、口腔痛の原因となる疾患はいろいろ考えられますが、どのような原因であっても鍼灸治療における対処法はほぼ共通しています。

    咽頭痛の原因として多いのは、ウイルス感染による咽頭粘膜及びリンパ組織の炎症である急性咽頭炎(かぜ症候群の初期状態)ですが、それが慢性化した慢性咽頭炎も対象となります。かぜ症候群の初発症状で適切な治療を施すことによって合併症や持病の悪化を防ぐことができます。咽頭痛はとくに飲食の嚥下時に激しい痛みが伴います。

    扁桃は、咽頭粘膜内に発達したリンパ網様組織で、口峡を中心にワルダイエル扁桃輪を形成していますが、中でも口蓋扁桃が最も重要となっています。口蓋扁桃は上気道における感染防御の機能を担っていて、常に炎症に曝露されている生理的炎症臓器であるといえます。扁桃炎の原因は、細菌感染であり、起炎菌としてはレンサ球菌、ブドウ球菌、肺炎球菌などです。通常、風邪や免疫低下、気候の変化、あるいは過労などによって発症しますが、発熱、頭痛、全身倦怠を初発症状とし、39~40℃の高熱を発し、ときには悪寒戦慄を伴います。

    咽頭炎、扁桃炎に対する鍼灸治療は、症状が初期の段階か、あるいは症状が安定した状態を対象とし、高熱及び悪寒戦慄を伴う場合は対象外となります。そして、症状の場所に応じた経絡治療と慢性化を阻止する為の免疫力増強を目指した治療を行い、慢性咽頭炎に対しては体質改善を目的とした全身治療を行い、免疫力低下の要因を是正することによって症状を軽くすることができます。

    口腔の炎症には、粘膜に粟粒大の水疱を生じるアフタ性口内炎、口唇・頬粘膜ヘルペス、口角に潰瘍のできる口角糜爛症、舌粘膜の発赤と腫脹、舌苔を生じるカタル性舌炎などがあり、鍼灸が良い適応になる場合があります。

     

    咽頭痛、口腔痛の鍼灸治療

    :翳風、風池、大杼、天容、扶突(または傍廉泉:廉泉と胸鎖乳突筋前縁の中間)、曲池
    皮膚鍼:脘鍼にて前頸部から後頸部の皮膚にかけて30~40箇所への接触刺激、特に腫脹して圧痛のあるリンパ節の部分にはその直上と周辺に集中的に接触鍼を行います。
    :風府、大杼に7~15壮、合谷に20壮を施灸します。
    刺絡:大腸経に圧痛・腫脹などの熱症状がある場合は商陽、小腸経の場合は少沢、三焦経は関衝に対して刺絡を行います。

  • 現代社会人は、会社でパソコンを1日中凝視し、通勤の行き帰りにはずっと携帯(スマホ)を操作しているという状況ですから、肩こり、頭痛はもとより眼の疲れが出ないわけがありません。その眼の疲れが究極状態になると、眼の痛み、視界のかすみ、頭痛、嘔吐などが起きる様になります。そして睡眠をとっても回復しないような重篤な状態になります。これを眼精疲労と言い、単なる眼疲労と区別しています。

    パソコンや携帯画面を注視していると、まばたきの回数が極端に減ります。その結果、涙が蒸発してドライアイになりやすくなります。ドライアイも眼精疲労の主要原因の一つです。

    また、パソコンや携帯画面を注視すると、眼の焦点を合わせる毛様体筋が極度に緊張し、一時的に近視のような状態になり、これを仮性近視、あるいは、調節緊張性近視と呼びます。

     

    眼精疲労・仮性近視の鍼灸治療

    後頭部の風池、背部兪穴である肝兪、顔面部の攅竹、太陽が鍼の治療穴となります。その他、経穴に硬結、圧痛があれば、天柱、陽白、肩井、合谷などを追加するのも効果的です。灸は風池、和膠、肝兪を使います。

     

    改善策

    眼精疲労・仮性近視は、日常の生活習慣を見直すことで改善が可能です。

    ① 眼を使うときは、「正しい姿勢」と「適度な明るさ」で
    ・ 暗いところで本を読んだり字を書いたりしない
    ・ テレビははなれて見る

    ② 適度に眼を休めて運動もしましょう。
    長時間、毛様体筋を緊張させたままにすることはあまりよくありません。肩こりなどと同じで一定の姿勢でじっとしていると筋肉が固くなるように、長時間じっと見つめていると毛様体筋が緊張したままになり、それを繰り返すと近視が進行しやすくなってしまいます。
    ・ 勉強や読書は、1時間に10分間くらい眼を休ませることが必要です
    ・ テレビやパソコンの画面は40分以上見続けないようにし、適度に眼を休めます
    ・ ゲーム機は一日30~60分以内にし、30分ごとに休憩します
    ・ パソコン作業が続くときは、作業中にときどき遠くを見たり、意識的にパチパチまばたきしたり、眼を上下左右にぐるぐる動かします

    ③ 遠くを眺めるのも効果があります。時々屋外へでて運動をしましょう。
    ・ 屋外で遠くの景色を見るようにします。遠くの景色を眺めることは、緊張した毛様体筋を弛緩させ、近視を進みにくくします。
    ・ 運動や散歩などで体を動かすと、固くなった毛様体筋や眼を動かす外眼筋にも良い影響があります。
    ・ 運動は、勉強や仕事のストレスを心身共にリラックスさせる効果があります。

    ④ 規則正しい生活と栄養バランスの良い食事

    ⑤ 以下の方法を就寝前に行うと症状を和らげる効果があります。
    ・ 眼の周りの筋肉のマッサージ
    ・ 眼を温める:人肌よりやや熱めのおしぼりを用意し、両眼の上から1分ほど覆います

     

     

  • 排尿とは、腎臓で生成された尿が膀胱に貯まり(蓄尿)、それが一定以上貯まると尿意を感じて意志によって貯まった尿を排出する(排尿)という一連の過程のことを言います。この過程に問題が生じた場合を排尿異常と呼びます。排尿異常には以下のようなものが挙げられます。

     

    排尿痛

    多くは膀胱と尿道が該当する下部尿路の疾患が原因で生じるものです。尿路感染症により尿路、膀胱内に炎症が起き、それが痛みの原因となります。特に膀胱三角部と呼ばれる部分は感覚神経が豊富にあり痛みを感じやすくなっています。女性では膀胱炎、男性では前立腺炎がその代表的な疾患です。

     

    頻尿

    健常者の1日の尿量は1000~1500mLで、1回の尿量の平均は200~400mL程度です。また、排尿回数は4~8回が標準です。頻尿は日中覚醒時の排尿回数が8回以上のものを言い、夜間頻尿は夜間就眠中に覚醒しての排尿障害が2回以上のものを言います。頻尿の原因として最も頻度が高いのは急性膀胱炎で、主に細菌感染によって膀胱粘膜に炎症が起き、知覚過敏となって尿が少し貯まっただけで尿意を催すものです。

    その他、膀胱内部の癌や結石などにより膀胱容量が減少した場合に、あるいは前立腺肥大、尿路狭窄等により下部尿路が通過障害を起こすと排尿筋が肥厚して神経過敏になった場合に頻尿が起きます。排尿中枢やその神経の経路が傷害されて起きる神経因性膀胱、器質的には異常がなく神経質な人で起きる心因性頻尿があります。

    さらに、利尿剤は総尿量を増やすので頻尿となり、降圧剤など副交感神経遮断薬である抗コリン薬などは1回の排尿量が減り頻尿となります。

     

    尿失禁

    自分の意思によらず尿が漏れ出てしまう状態を言います。腹圧性尿失禁は高齢の多産婦に多く、くしゃみや咳などお腹に力が入ったときに尿が漏れ出てしまうものです。排尿中枢やその神経の経路が障害されて生じる神経因性膀胱で頻尿となりますが、尿意を催したときトイレが間に合わなければ尿失禁が起きます。

    脊髄損傷では上位中枢と下位中枢が両方とも傷害されるため、尿意が消失し反射性の膀胱収縮により頻尿となり尿失禁を起こした場合、反射性尿失禁と呼びます。大脳障害で抑制が効かなくなり失禁するものを運動性切迫性尿失禁、膀胱の知覚過敏で起きたものを知覚性切迫失禁と呼んでいます。

     

    排尿困難・尿閉

    尿意はあっても膀胱の尿をスムーズに排出できない状態を言います。前立腺肥大症や、前立腺癌、尿道結石など尿道の狭窄で排尿困難が起き、病状が進行すると閉塞されてしまうため尿閉となります。

    また、排尿中枢やその神経の経路の障害による神経因性膀胱でも意志による排尿が困難となり、排尿困難となります。糖尿病になると末梢神経障害により尿意が起こりにくくなり、排尿筋の収縮も弱くなるため排尿障害が起きます。

     

    膀胱炎

    急性膀胱炎は、疲労などで免疫力が低下しているようなときに、多くは大腸菌、次にブドウ球菌の感染により起きます。抗生剤で炎症が治まれば鍼灸の対象になります。また、急性からから移行して慢性膀胱炎となったり、ウィルスが原因と言われる無菌性の膀胱炎もあり、いずれも鍼灸のよい適用となります。

     

    前立腺肥大症

    前立腺は、男性だけにあるホルモン生殖器官で、膀胱の出口にあって尿道が中心を通っており、精液の一部である前立腺液を分泌しているところです。この前立腺の肥大は加齢に伴って自然に起こると言われており、60歳以上の7割で見られます。前立腺の肥大が尿道を圧迫すると、尿の出や勢いが悪くなったり、残尿感、頻尿などの排尿障害が起こります。合併症として、尿路感染症を起こす危険性が高くなり、そのまま放置していると腎臓にも影響が及び、腎不全を起こす事もあります。

     

     

     

    排尿異常の鍼灸治療

    共通鍼灸治療: 腎兪・膀胱兪・曲骨

    鍼のみ、灸のみでも効果はありますが、併用治療が一層有効です。

     

    頻尿・排尿痛・尿失禁

    鍼: 関元・陰谷・崑崙

    灸: 命門・崑崙

    排尿障害は腎経、肝経の治療、頻尿・尿失禁は腎経と膀胱経を補う治療を行います。

     

    排尿困難・尿閉

    鍼: 委陽・行間

    灸: 曲泉・陽陵泉

    尿閉などの障害に対しては肝・胆経の治療を中心に腎経を補助的に使います。

     

    排尿異常の療養

    刺激性の食べ物、不消化のものは避けて、便秘に向かないように注意します。過労を避けて安静にし、下腹部を温めます。

     

     

     

     

     

  • 更年期障害とはどんな病気か

    更年期は、性成熟期から生殖機能喪失期への移行期(45~55歳)にあたり、平均51歳で訪れる閉経の前後約5年間ほどの期間に生じる自律神経失調症状と精神症状が相互に関係しあって起こる「不定愁訴」の総称と考えられます。


    原因は何か

    更年期になると、加齢に伴う卵巣機能の低下によって卵巣から女性ホルモンのエストロゲンの分泌量が減りますが、それをカバーするために性腺刺激ホルモン(FSHやLH)が過剰に分泌されることになり、いわゆる「ホルモンバランスの乱れ」が起こります。これが脳の視床下部にある自律神経中枢に影響を及ぼして自律神経失調症を引き起こします。また、この年代の女性を取り巻く家庭や社会環境の変化からくる心理的ストレスが大脳皮質‐大脳辺縁系に影響を与え、憂うつや情緒不安定などの精神症状を引き起こします。この自律神経失調症状と精神症状が相互に影響し合って、更年期障害の病状を複雑にします。


    症状の現れ方

    更年期障害の症状は、以下のように自律神経失調症状、精神症状、その他の症状に分けられますが、通常、自律神経失調症状と精神症状は混在しています。自律神経性更年期障害は、エストロゲンの減少により自律神経のバランスが乱れ、血液循環などの働きがうまくいかなくなって起こる症状で、「血管運動系障害」といいます。身体的な不調、不快な症状の多くを占めています。代表的なものは、ホットフラッシュ(突然顔がカーッと熱くなり、汗がダラダラ出るのぼせやほてり)の症状です。ホットフラッシュは閉経女性の多くに認められ、数年間の長期にわたる場合もあります。

    身体的な不調としては、このほかにも動悸、めまい、息切れ、耳鳴り、頭痛、コリ、倦怠感など、全身にさまざまな症状がみられます。また、精神症状としての憂うつは、閉経女性の半数近くに認められています。また、最近の調査では、日本の更年期女性の特徴として、ホットフラッシュよりも肩こりや憂うつを訴える頻度が高いことがわかっています。また、精神的症状としては、イライラ、落ち込み、不安、不眠、意欲の低下などで、身体的症状と一緒にあらわれることが多いものです。

     

    自律神経失調症状の現れ方

    血管運動神経症状 のぼせ、発汗、寒気、冷え、動悸
    精神的症状 情緒不安定、イライラ、怒りっぽい、抗うつ気分、涙もろくなる、意欲の低下、不安感
    運動器症状 腰痛、関節・筋肉痛、手のこわばり、むくみ、しびれ
    消化器症状 嘔気、食欲不振、腹痛、便秘・下痢
    皮膚粘膜症状 乾燥感、湿疹、かゆみ・蟻走感
    泌尿生殖器症状 排尿障害、頻尿、性交障害、外陰部違和感
    胸部症状 胸痛、息苦しさ
    全身的症状 疲労感、頭痛、肩こり、めまい

     

    更年期障害の鍼灸治療

    共通治療: 風池・肩井・厥陰兪・関元兪・次膠・関元への鍼、風池・関元兪・関元への灸

    腎経病変(太り気味、痩せている、皮膚が浅黒く光沢がない、足腰の冷え症、腰痛、下腹痛、のぼせ症、寝汗など): 腎兪・気海・復溜(陰谷)への鍼、腎兪・中極・太谿への灸

    肝経病変(痩せ形、色は蒼白、めまい、全身のふるえ、季肋下部の張り、頭痛・関節痛、イライラ感、憂うつ、不眠など): 肝兪・期門・蠡溝(曲泉)への鍼、肝兪・曲泉への灸

    脾経病変(脂肪質で肥満、皮膚が黄色味がかる、倦怠感、筋痛、胃部不快感、腹痛、悪心、嘔吐など): 脾兪・中脘・梁門・足三里・三陰交への鍼、脾兪・中脘・三陰交への灸

    肺経病変(骨張って痩せ形、皮膚は白くつやがない、汗をかきやすい、皮膚の掻痒感、肩背痛、口内乾燥など): 肺兪・心兪・天枢・気海・曲池への鍼、肺兪・天枢・曲池への灸

     

     

  • 月経とは、卵巣周期(通常25日~28日)に伴って起こる子宮内膜の出血です。下図のように月経周期は、間脳、下垂体前葉、卵巣系が数種類のホルモンを介してお互いに調整し合うものであり、この周期に伴い随伴症状が現れます。月経周期で妊娠が成立しないと子宮内膜がはがれ落ち、血液とともに体外に排出されますが、その際にプロスタグランジンという痛みのもとが子宮を収縮させて下腹部痛や腹痛など、「月経痛」を生じさせます。

        月経周期に伴う体の変化


    月経困難症・月経前緊張症

    「月経困難症」では、通常の月経痛に比べて日常生活がつらいほどの強い痛みと、腰痛や頭痛、吐き気、下痢やめまいなどの全身症状を伴います。また、類似疾患として「月経前緊張症」と呼ばれるものがあり、困難症と同様の症状が月経3~10日前から始まり月経開始前に消失します。

    月経困難症には、原因により機能性と器質性に分けられます。特に背景に病的な異常がない場合は、「機能性月経困難症」と言います。出産前で子宮頸管が非常に細かったり、体質的にプロスタグランジンの分泌が多い人などが強い痛みとして感じやすく、若い人の強い月経痛はほとんどこれにあてはまります。一般的に出産すると月経痛は軽くなります。また、精神不安定、神経症的傾向の強い場合や内分泌失調、自律神経失調なども月経困難症の原因の一つになります。

    一方、何らかの疾患が原因となっている場合は、「器質性月経困難症」と言います。出産後の女性で、以前より月経痛や出血量が増したり、血の塊が出たり、月経前から痛みがある場合などは、子宮筋腫や子宮内膜症などが原因と考えられます。

    鍼灸は機能性のものには著効を示し、何ヵ月かの治療で根治する場合も少なくありません。器質性のものでも対症療法として効果はありますので、鍼灸治療を行う価値はあります。

    月経前緊張症は、下腹部の不快感、膨満感、疼痛、または腰痛などの主症状を初め、精神症状として怒りやすくイライラし、その他、頭重、頭痛、めまい、動悸、嘔気、胃痛、食欲不振、全身倦怠感、浮腫、不眠などの各種症状が現れます。これらは、月経困難症の自律神経障害の症状と重複するものであり、鍼灸治療の良い対象となります。


    月経不順(月経周期の異常)

    通常25日~28日の月経周期が、24日以内と短い場合は「頻発月経」と言います。この場合、排卵が起きていないための無排卵性出血のことが多いのです。出血と出血の間が2週間程度しかなく、かつ、出血期間が10日とか2週間と長く続く場合は、きちんと排卵が起きていないと考えられます。

    月経が40日間隔と遅れがちな場合は稀発月経と呼びますが、その理由としては、排卵はあるものの、スムースに排卵していないことが多いのです。あるいは、月経と思っていた出血が実は排卵がない無排卵性出血ということもよくあります。

    3ヵ月以上月経がない場合を無月経といいます。無月経の多くは、排卵がおこらないでホルモンの機能が低下、あるいは、ほとんど停止していることが多く、しかも、この無月経の状態を長期間(7ヵ月以上)放置しておくと、ホルモンの失調がますます強くなり、頑固なホルモン異常(排卵障害)になります。この場合は単に生理不順では済まされません。子供が欲しいと思った時に、姙娠しにくい体になってしまっています。

    また、卵巣の機能が低下すると女性ホルモンの分泌も減少してしまいます。女性ホルモンのうちエストロゲンと呼ばれるものは、肌のハリ・ツヤと関係し、また血管壁を柔軟に保ったり、コレステロール値を下げると言った働きがあります。女性ホルモンの分泌が低下すると肌の調子が悪くなったり、老化が早まったり、更年期と同じような症状が出たりするのです。


    月経不順(月経量の異常)

    月経の出血量が異常に多く、また、血の塊が多く見られる場合は「過多月経」と考えられます。過多月経が続くと貧血を起こしやすいので注意が必要です。原因となる病気としては、子宮筋腫や子宮内膜症などがあげられます。この場合は、出血量が少しずつ増えたり月経痛や腰痛などを伴うケースが多く見られます。その他、無排卵性月経の場合も出血量が増加することがあります。

    月経の出血量が異常に少ない場合は、「過少月経」と呼ばれます。同時に、月経期間が1~2日で終わる過短月経であるケースが多く見られます。原因としては、子宮の発育不全、子宮内膜の癒着など、子宮に異常のあることが考えられます。また、ホルモンの分泌異常による無排卵性月経や黄体機能不全の場合も、出血量が少なくなることがあります。基礎体温で高温期がなければ無排卵性月経、高温期が9日以内なら黄体機能不全である可能性が高くなります。

     

    月経異常の鍼灸治療

    月経異常の鍼灸治療は、自律神経系の調整を主目標として行います。月経異常に関する共通鍼灸治療として、腎兪、関元兪、関元、三陰交へ鍼と灸を併用して施術すると効果的です。月経困難症・月経前緊張症では、風池、肝兪、次膠、天枢、陰交などの経穴を使って施術するのが有効です。また、月経痛の鎮痛には三陰交の皮内鍼が著効を示します。

    過少月経と稀発月経では、胞肓、帯脈、曲池への鍼、胞肓への灸が、過多月経と頻発月経では、行間への鍼、照海への灸が治療として選択されます。

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    三叉神経痛とは

    顔面の表在感覚は、第5脳神経の三叉神経が支配しています。そのため、多くの顔面痛は三叉神経痛が主体となって起きます。三叉神経は、脳神経中で最大の知覚と運動が混合した神経で、側頭骨の錐体先端で三叉神経節を作って膨大し、3本の三叉神経枝を出します。

    第1枝は眼神経で、前頭と頭頂の皮膚感覚をつかさどります。その他眼瞼、眼球、鼻粘膜の感覚もつかさどっています。第2枝は上顎神経で、頬部、上唇、側頭部の皮膚感覚をつかさどります。

    第3枝は、下顎神経で下顎、下唇、側頭部、耳介の皮膚に分布し、下歯、歯肉、鼓膜、舌の感覚をつかさどり、顎下腺、舌下腺にまで至って分泌作用を支配します。さらに舌下神経、顔面神経と交通して、交感性、副交感性の結合も行います。

    三叉神経痛では、原因が不明である特発性(本態性)がほとんどを占めており、中年以降の女性に多く見られます。特発性三叉神経痛の特徴は、疼痛域が局在していること、発作時間が短いこと、誘発帯を持つこと、感覚障害を持たないこと等があげられます。誘発帯と言うのは、接触刺激や温冷刺激で疼痛発作が誘発される部位があるということで、接触刺激は軽い時に触発され、強い圧迫などでは生じません。例えば、日常動作として顔に触れる、ひげそり、口紅ぬり、歯磨き、咀嚼、嚥下、洗面、冷たい食物の摂取等で生じ、食事や会話などが阻害されてしまいます。

     

     

    三叉神経痛の鍼灸治療と療養

    三叉神経痛で激痛を生じるのは、第2枝の上顎神経と第3枝の下顎神経の領域であり、大の大人が号泣するほどの症状は上顎神経の痛みが多いようです。

    : 風池、肩井、膏肓

    : 風池、肩井または膏肓

     

    療養
    カイロなどによる保温は局所の血液循環を改善するので勧められますが、高温の入浴は一時的に血管拡張で痛みの改善が得られるものの、後に血管収縮でかえって痛みが増すことになりますので注意が必要です。低温で長時間の入浴かシャワーが良いでしょう。飲酒も入浴と同様なことが起きますので、節酒が肝要です。

  • 坐骨神経痛とは

    坐骨神経痛は、名前が示すとおり「坐骨神経」が圧迫などによって生じる「神経痛」を総称したものですが、これは症状(症候名)を示すだけのものであり、病名(原疾患)そのものを表しているものではありません。坐骨神経とは腰椎4番目・5番目の神経と仙骨の前面から出て、梨状筋の下を通り、大腿後面中央を下行、膝の裏で総腓骨神経と脛骨神経に分かれ、下肢~足裏に走行する、人体の中で最も太くて長い神経です。坐骨神経痛は、坐骨神経が圧迫などの障害を受けたため、腰・臀部~下肢にしびれや痛みを発症するものです。原疾患は以下のように腰椎・仙椎に関連するもの、脊髄に関連するもの、その他の3つに分類されます。◯で示したものが鍼灸治療に対応する主疾患、△は鍼灸治療対応の准疾患を表します。

    1.腰椎・仙椎に関連する坐骨神経痛(◯:主疾患、△:准疾患)

    ◯ 変形性脊椎症
    ◯ 腰部椎間関節(主として仙腸関節)
    △ 椎間板ヘルニア
    △ 脊椎すべり症
    △ 腰部脊椎管狭窄症
    腰部圧迫骨折
    黄色靱帯骨化

     

    2.脊髄に関連する坐骨神経痛

    脊髄腫瘍
    限局性髄膜炎
    脊柱管内血管異常

     

    3.その他の疾患に伴う坐骨神経痛

    ◯ 梨状筋症候群
    ◯ 関節リウマチ
    ◯ 糖尿病
    △ 子宮筋腫
    ◯ 妊娠

     

    まず、直立状態から前屈に入った時の坐骨神経の放散痛がある(ゴールドフラム徴候)かどうかを確認します。痛みがあれば陽性となります。経過観察のために前屈して症状が出た時の指先と床との距離を測定・記録しておきます。腰椎棘突起の叩打痛、あるいは棘突起・棘突起間の圧痛を検査します。そのことにより罹患椎を特定できることがあり、鍼灸治療点のヒントを得ることができます。次に坐骨神経を伸展させたときの症状を調べるために、膝関節と股関節を屈曲させて下肢を挙上し、そこから膝関節を伸展していきます。この時に症状が出るもの(ラセーグ徴候)を陽性とします。同様に膝関節を伸展させたまま下肢を挙上し、症状の出現状態を診るのをSLR(下肢伸展挙上テスト)と呼んでいます。椎間板ヘルニアの同定に重要な検査でもあります。神経痛の部位の確認としては、太い神経が体表に現れる部位での圧痛を調べます。場所としては臀部の梨状筋や大腿後面中央、ふくらはぎの外側部です。また、障害を受けている神経根の部位により対応する足の指に感覚障害が生じます。検査は筆により感覚異常の場所を確認し、障害部位を推定します。梨状筋の過緊張を検出するために、SLRで陰性の時に下肢を挙上して大腿を内旋させたとき疼痛の有無を調べるボンネット・テストや、下肢を交叉させて患側の大腿の内転と内旋により疼痛を起こさせる梨状筋緊張試験を行います。

    坐骨神経痛の鍼灸治療と療養

    傍神経刺とその他の鍼

    傍神経刺として、患側の上大腸兪(L4棘突起下縁の外方3cm)・殿部圧点(上後腸骨棘の外下縁と大腿骨大転子の内上縁を結んだ中点)に2.5寸の鍼を約6cm刺入し15分間置鍼します。その他に両側腎兪・健側大腸兪・上胞肓・外胞肓・外殷門・外承筋・足三里の8穴に腰殿部は1.5~2cm、下肢部は1~1.5cm刺入し15分間置鍼します。

     

    療養

    坐骨神経痛は多くが慢性的疼痛であり、場合によっては安静時でも激しい痛みに苦しめられることもあります。この様な場合は絶対安静が必要ですが、患側を上にして側臥位をとり股関節・膝関節は共に少し屈曲して、できるだけ坐骨神経を伸展させないようにします。それでも痛む時は腹部に枕を入れて腹臥位になるとよいでしょう。低温のカイロなどによる長時間保温は局所の血液循環を改善し、筋肉の緊張を和らげるので勧められますが、高温の入浴は一時的に血管拡張で痛みの改善が得られるものの、後に血管収縮でかえって痛みが増すことになりますので注意が必要です。低温で長時間の入浴かシャワーが良いでしょう。飲酒も入浴と同様なことが起きますので、禁酒または節酒が肝要です。