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  • 2021年12月28日(火)~2022年1月5日(水) 冬休みのため休院します。

  • あん摩マッサージ指圧師による訪問マッサージで、介護保険ではなく、医療保険によるマッサージです。

    あん摩、指圧、マッサージを組み合わせた施術を行います。例えば、脳梗塞や脳出血などの脳疾患の後遺症による麻痺が体幹や四肢に残っておられる方、寝たきりや歩行が困難で通院できない方などに対し、血液やリンパ液の流れを改善して症状を緩和する療法です。

    本郷三丁目付近にお住まいの方で、上記のような症状をお持ちの方、ご相談ください。⇒ 03-6801-6573 渡辺まで

     

  • VDT症候群とは

    VDT症候群とは、パソコンや携帯電話などのVDT(Visual Display Terminals)機器の長時間作業を原因として生じる心身の異常です。即ち、眼や身体に支障をきたしたり、抑うつ状態になる、不安感がつのるなどの精神的な症状が生じます。スマートフォンや携帯ゲームなどの過剰な使用も原因になります。また、自宅でのテレワークに伴いパソコンを使った作業が増加、これらIT産業の発達に伴い近年、大きな社会問題となっている病気です。

     

    • 眼症状では、集中して凝視し続ける作業でまばたきの回数が少なくなり角膜が乾燥するため、痛みを感じたりかすみがかかったりする、いわゆるドライアイになりやすいのです。その他、目の疲れ(眼精疲労)、視力低下などをきたします。

     

    • 身体の症状としては、同じ姿勢で作業を続けることから、首、肩、腰のコリや背中の痛みが起こります。また頭痛や吐き気を伴うこともあります。さらにストレス環境による自律神経の失調は、頚部や肩甲骨周囲の筋を異常に緊張させ、より強い頚・肩コリや頭痛の要因になると考えられます。交感神経優位で血行が不良となるためこれらの症状がさらに増強し悪循環を引き起こします。

     

    • 心の症状としては、ストレスから心身症や神経症に発展します。自宅でのテレワークが増えて、他人と交わることのない孤独な作業から、うつ状態になることもあります。

     

    「平成20年技術革新と労働に関する実態調査」の結果によると、以下のとおり多くの方がいろいろな症状を訴えています。

     

    VDT症候群の治療

    パソコン作業の際、自律神経中枢は脳を交感神経優位に維持しながら多種多様の仕事をこなします。しかし、画面を見るなど近くのものを注視するときには、副交感神経の刺激を毛様体筋に送らなければなりません。交感神経を優位にしながら、目に対してだけは副交感神経の刺激を出し続けなければならない矛盾が、眼精疲労の原因だと言われています。眼精疲労を伴う症状は、肩こり、頭痛、頭重感、全身倦怠、のぼせやふらつきなどですが、これらは自律神経失調症と似ています。

     

    交感神経も副交感神経も、根本の部分は脊髄の中にあるため、胸椎と腰椎を刺激することで、交感神経と副交感神経に影響を与えることができます。しかも、脊柱の両脇には交感神経が通るパイプのようなものがあり、内臓につながるツボも並んでいるため、このラインを刺激することで交感神経と副交感神経のバランスを取り戻すことができます。

     

    私どものマッサージ・指圧、および鍼灸は、胸椎や腰椎の棘突起(背骨の中央にある大きな突起)の両側を揉捏、指圧したり、鍼や灸で内部の筋や神経を刺激する手技ですので、自律神経のバランスの乱れを整え、正常な状態に戻すことが可能です。

     

     

    • 姿勢の問題から生じることが多い頸、肩のコリは、頚椎上部の筋肉が硬直しそこを走る血管や神経を圧迫するので、脳への血流を阻害し頭痛だけでなく、うつ病やパニック障害などの精神症状も併発しやすいのです。鍼灸による治療では、頚椎上部の筋肉を緩めることでこれらの症状をとることができます。頸、肩、背中のコリの治療については、「頚椎症肩コリ背中のハリ」の項目をご参照ください。

     

     

    VDT症候群の予防

    現代社会においては、労働衛生上でもその管理が重要とされています。厚生労働省では、VDT作業をする人の心身の負担を軽減し、VDT作業を支障なく行うための「VDT作業における労働衛生管理のためのガイドライン」を平成14年に策定。作業環境管理、作業管理、健康管理などに関して細かく基準を定めています。

     

    ◎作業環境

    ・ 室内は、著しい明暗の対照がなく、まぶしさを生じさせないようにする

    ・ 太陽光が入る場合は、窓にブラインドやカーテンを設ける

    ・ 反射防止型ディスプレイを用いる

    ・ ディスプレイの位置、前後の傾き、向きを調整してグレア(映り込み)を防止する

     

    ◎作業時間

    ・ 連続作業時間が1時間を超えないようにする

    ・ 連続作業と連続作業の間に、10~15分の休止時間を設ける

    ・ 連続作業時間内に1~2回程度の小休止を設ける

     

    ◎作業姿勢

    ・ 椅子に深く腰をかけてしっかり背もたれに当て、履き物の足裏全体が床に接した姿勢を基本とする

    ・ 40cm以上の視距離が確保できるようにする

    ・ ディスプレイは、その画面の上端が眼の高さとほぼ同じか、やや下になる高さにする

     

  • 2020年12月28日(月)~2021年1月6日(水) 冬休みのため休院します。

  • 2020年8月14日(金)~18日(火) 夏休みのため休院します。

  • 諸般の事情により、診療時間を短縮させて頂く場合がございます。ご不便をおかけして大変申し訳ございませんが、ご了承よろしくお願いいたします。

  • 2019年12月27日(金)~2020年1月5日(日)を冬休みとさせて頂きます。ご不便をおかけしますが、ご理解の程をよろしくお願いいたします。

  • 2019年8月13日~14日の2日間、夏休みで休院いたします。

  • 2019年7月から、事情により勤務日を変更させていただきます。

    渡辺: 月・火・木・金 → 月・火・水・木

    松﨑: 水・木・土 → 木・金・土

  • 関節痛とは

    関節痛とは、関節に痛みがみられる症状のことで、この症状は、関節における外傷、感染、あるいは痛風発作などによる炎症、または医薬品のアレルギーなどによって現れます。左右両方の関節、手足の関節が同時に痛む場合は、関節リウマチなど全身性の病気が考えられます。これらの鑑別を行う場合は、筋肉の痛みや発熱、身体がだるいか、片方の関節か両方か、慢性か急性か、朝夕で差があるかなど、関節以外の症状や症状の現れ方を確認してみる必要があります。

    関節痛の症状

    1. 急に強い症状が現れた場合(痛風、化膿性関節炎)

    足のつま先に痛みや腫れが現れたり、高尿酸血症の経験があったりする場合、痛風が疑われます。発作の際には尿酸値が高いとは限らず、治療で急に尿酸値が低下した場合にも症状が現れることがあります。

    悪寒や発熱、急な膝関節の腫れが現れた場合や、皮膚に傷があったり、手術や注射をしたりという場合、化膿性関節炎の可能性があります。この様な場合には、緊急で対応する必要があります。

     

    2. 複数の関節で長期間症状が続く場合(関節リウマチ、膠原病、その他関節痛に関連する病気、変形性膝関節症、肩関節周囲炎)

    左右両方でほぼ同時に症状が始まり、手首や指の関節中心に朝に症状が強い場合、関節リウマチが疑われます。痛みは気候や体調にも左右されますが、多くの膠原病でも似た症状を伴います。

     

    膝関節のしくみ

    膝関節は、骨格のうちで最長で最強の大腿骨と脛骨を連結する関節で、体重の支持と安定性を保つと共に広い可動性と高度な運動性が要求されるため、複雑な構造をしており障害を生じやすいのです。膝関節は大腿骨、脛骨、膝蓋骨から構成される関節であり、脛骨の外側にある腓骨は関与しません。脛骨の関節部分はほぼ平らな形をしていて、その上を大腿骨の丸い先端が転がるようにして動き、機能的には蝶番関節に近い構造です。両骨の間には線維軟骨による外側半月と内側半月が介在します。この関節は伸展位で接触面が大きく、屈曲位では小さくなります。

    屈伸運動は、大腿骨の脛骨上の転がり運動と滑り運動による複合運動です。完全伸展位から屈曲初期には転がり運動のみですが、徐々に滑り運動も加わり、最終的には滑り運動のみとなります。さらに、伸展時に外旋状態だった脛骨は、屈曲が始まると同時に内旋を深めていきます。この様な複雑な動きを持つ膝関節を安定させるために、大腿骨と脛骨をつなぐ四つの靱帯(前十字靭帯、後十字靭帯、内側側副靭帯、外側側副靭帯)と二つの半月板(内側半月、外側半月)が重要な役割を果たしています。さらに、膝蓋骨と膝蓋靭帯は大腿四頭筋腱、内側靭帯支帯、外側靭帯支帯、大腿筋膜張筋の下部である腸脛靭帯で補強されます。内側側副靭帯は外側屈曲、過伸展、過屈曲、外旋を抑制していますが、その表層には縫工筋、薄筋、半腱様筋が集結する鵞足に覆われています。また、外側側副靭帯は過伸展、内旋を抑制し、表層に大腿二頭筋腱またぐように二分して腓骨頭に付着しています。また、膝窩の外側は大腿二頭筋腱で、内側は半腱様筋腱と半膜様筋腱で上部が作られ、腓腹筋の外側頭と内側頭とで作られた菱形の陥凹部を形成しています。

    関節の内面は、間に半月板をはさみ滑らかな軟骨で覆われています。更に関節包で包まれており、その内側の滑膜から関節液が分泌され、潤滑機能を果たしています。

     

    膝関節痛の原疾患(△は准疾患、×は鍼灸適用外)

    1.関節症:

    ◯変形性膝関節症: 関節部の退行性変化と増殖性変化を起こす疾患を言い、高齢者の膝関節症の90%以上を占めています。最初は膝のこわばりから痛みに進行し、安静後の初動に痛みが出ます。座位から立位に変わるとき、階段の下りに痛みます。自発痛は膝蓋骨の下部から膝の内側にかけての関節裂隙に起き、圧痛もあります。関節の可動性は徐々に失われていきます。変形した関節は元に戻ることはありませんが、疼痛や滲出液による腫脹は鍼灸治療で回復できる例が多くあります。

    △神経障害性質関節症: 神経障害により内顆部に骨折を生じやすい疾患です。疼痛は軽度ですが、腫脹が高度で関節の動揺があります。関節の安静が必要で、鍼灸は骨折のないものに対して補助的に行います。

     

    2.炎症疾患: ×化膿性関節炎、×結核性関節炎

    ◯慢性関節リウマチ: 関節リウマチの中で、膝が最も症状が出ることが多い部位です。初め鈍痛と熱感があり続いて滲出液の貯留により腫脹します。鍼灸は疼痛と腫脹を減じるのに役立ちますが、完全治癒は多くの場合困難です。

     

    3.膝内障: ×半月板損傷、×十字靱帯損傷

    △側腹靱帯損傷: 内側側副靭帯の損傷が膝の靱帯中では最も多く、膝をわずかに屈曲したときの外反、外旋で起きる。大腿骨内側顆の腱起始部に圧痛があり、運動制限が生じます。

     

    4.滑液包疾患: ×滑液包炎、×膝窩部嚢腫

     

    5.その他: ×骨の壊死・外傷

    痛風: 過剰に生産された、あるいは排泄が不十分で過剰に残存した尿酸結晶が関節組織に付着し、好中球の捕食活動などで生じた残骸などから生じる大きな炎症反応と神経組織への刺激によって、甚大な痛みを伴って発病します。90%以上が成人男性に起き、遺伝的素因があると言われています。足の第1趾のMP関節に好発しますが、足関節、膝関節から発症することもあります。急性発症は夜間に多く、突発的激痛となります。膝では関節裂隙に現れやすく、腫脹と圧痛があり熱感を伴うこともあります。疼痛、腫脹は鍼灸により症状を軽減することができます。

     

    △偽痛風: ピロリン酸カルシウム結晶によって起こる滑膜炎で、痛風に似た疼痛発作を起こすものです。男女関係なく高齢者に起き、膝関節に多く発症します。強い痛みは2~3日続き、1~2週間で症状はおさまります。鍼灸で血流を促進させ、疼痛や発赤を除くことが考えられます。

     

    △膝蓋軟骨軟化症: 膝蓋骨の関節軟骨面の一部に軟化、亀裂などの変化が生じて、大腿膝蓋骨関節に力が加わったとき痛みが出るもので、変形性膝関節症と同様の症状となりますが、10~20歳代に見られる疾患です。安静を保ちながら鍼灸を行えば、変形性膝関節症と同様の効果が得られます。

     

    鍼灸治療

    鍼灸: 犢鼻、内膝眼、膝内、委中

    犢鼻、内膝眼、膝内はいずれも膝関節裂隙に配列している経穴です。

    膝関節の内側に痛みを訴える場合は、曲泉、血海、陰谷、後血海、陰包、陰陵泉を施術穴に加えます。

    膝関節外側の場合は、梁丘、膝陽関、委陽、(中瀆)

    膝関節前面の場合は、血海、梁丘、(陰市)

    膝窩の場合は、陰谷、委上、合陽、(委陽)

     

    療養指示

    膝関節痛で激しい炎症を起こしていない限り、長期間の安静はかえって症状を悪化させます。軽い適度な運動を継続して行った方が関節の血行を良くし回復を早めます。膝の負担をかける正座や和式トイレの使用は避けてください。同様に長時間立ち続けたり、長時間座り続けるのも膝関節を固めてしまうので良くありません。また、膝を温めること、冷やさないことも重要です。

    膝関節の負担を軽減するには、積極的に膝周りの筋肉を鍛えることが重要です。中でも特に重要なのが大腿部前面の大腿四頭筋です。大腿四頭筋は関節を安定化させるだけでなく、関節面への衝撃を緩和することができます。運動による痛みの改善効果は高く、痛み止めの薬を服用するよりまるかに優れた根本的な治療方法となります。